当時の日本語を表記した万葉仮名には、
い段(き、ひ、み)、
え段(け、へ、め)、
お段(こ、そ、と、の、よ、ろ)
に、甲、乙の2つの音の区別があったとされています。
そのうちの一つ
「き」について、
「き甲」を表す漢字は、吉、伎、枳、岐、企、棄、妓
現代韓国漢字音でも 「기」 中世漢字音でも 「 기」
「き乙」を表す漢字は 奇、紀、綺、記、騎
現代韓国漢字音でも 「기」 中世漢字音でも 「 기」
「き乙」を表す漢字は 奇、紀、綺、記、騎
ところが現代韓国漢字音で「기」 だが、中世韓国漢字音では全て「긔」
まとめると、
両方とも現代日本語では「き」、現代韓国漢字音では"기(ki)"ですが、
万葉仮名(古代日本語) 中世韓国漢字音
「き甲」は 「기(ki)」 に対応
「き乙」は、 「긔(kwi)」に対応
と見事な対応関係がある。
この事を考えると、
万葉仮名の「き甲」と「き乙」の音価の推定の参考になりそうである。
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